朝のお祈り
普段は中々、ゆっくりお祈りをする時間は作れませんが、1日のうち、必ず朝のお祈りだけは欠かさないようにしています。
一日に一度でも良いから、「神様を信じ、向き合う時間」を作りたくて。
お祈りを習慣化する事は、とても大事だと思っています。
自分の願いを問いかけるばかりではなく、反省し罪の許しを請い、また大切な人のためにいつも祈っています。
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お部屋の中心的な場所に、お祈りの為のスペースを設けました。
楽天市場の木製オーナメントを扱っているショップで購入した小さな十字架。これは私がまだプロテスタントの教会に通っていた時に購入したものです。今はカトリックの教会に通っていますが、個人的にはプロテスタントの質素で簡素な意匠が好みです。
その下のマリア様の御絵はお友達からの頂きものです。『グアダルーペの聖母』と言われているもので、メキシコらしい明るく可愛らしい額に飾られています。
コーナーの左横には聖フランチェスコ像。バラに囲まれた平和の祈りの一文と共に、動物に囲まれた聖フランチェスコがとても可愛らしいので、購入したものです。ドン・ボスコ社のネットショップで。
右横は「主の祈り」と「アヴェ・マリアの祈り」を。額は100円ショップのものです。
ささやかなしつらえで、ささやかな信仰を捧げています。
時代が早すぎた!昭和の高齢者結婚を論じた本は今こそ読むべき。
昭和55年、奈良女子大の教授であった著者によって出版された『老婚へのみち』(森幹郎 著、ミネルヴァ書房、1980)はAmazonでさえも手に入りにくい希少な本になっているため、他の本よりも文字数を増やして紹介します。
基本的に「配偶者を無くした高齢者同士で再婚する事」についての学術書であり、離婚経験者についてはほとんど触れていません。また、婚活本ではなく、相手がいるという前提で書かれています。
ですが死別者、離別者に関わらず40代以降で結婚を考えている方にとっては、参考になる本だと思います。
"本書は、現に結婚しようと思っている老人がいれば、これを勇気づけ、その子供にじゃまをしないでほしいと願い、また、近隣の人や友人達にその老人を祝福してあげてほしいと願って書かれたものである。"(はしがきⅱ)
"本書は、序章の1から4までを除いて、コネチカット大学(アメリカ)マッケーン教授の著『老婚』を要約し、随時、ほかの資料や私の考えを加えたものである。"(はしがきⅲ)
↑↑↑この本は実は、海外からの本に乗っかって作られているのです。だからと言う訳ではありませんが、時の流れや地域を越えた普遍的な内容であると言えますね。
".......私は書中にたびたび出てくる retirement marriage,later marriage, marriage in the later years 等の英語をいずれもひっくるめて、「老婚」と訳したのである。"(3ページ)
↑↑↑もう少しセンスの良いネーミングだったら「婚活」のように時代を席巻したのかも知れませんが.......。
*残された人生に伴侶を求めて
"残された人生の航路を旅していくとき、ひとりぽっちではなく、いつも身近かに、話しかけあえる相手がいるという喜び、そして、そうした生活から与えられる満足、また、他人から大事にしてもらえるということ、他人の役に立っているということ、人の幸せのために生かされているということ、これらはいずれも、人間としての本能的なものであり、また、これなくしては人間として生きていく喜びのない、欠かすことのできないものではないだろうか。
夫婦というのは、この満足を与え、与えられる、最も近しい関係にあるものと言えよう。"(44ページ)
↑↑↑熟年婚活の場合、「生涯を共に過ごす愛する人が欲しい」と言う願いは切実です。ひとりよりも、素敵なパートナーと一緒に過ごす事が出来るのなら、どんなにか幸せな事でしょう!
楽しい事、そして苦しい事も分かち合える相手が欲しいのです。熟年、高齢なら尚更です。
*性的要求も
"再婚によって、老人は、再び、男として、また、女としての人生を生きることになるのである。手を差し伸べる人を必要としている人に、もう一度、そのチャンスを与えてくれるのである。"(45ページ)
*再婚の理由~話し相手を求めて
"人生の晩年の日々、無用感、孤立感、無為感、けん怠感におそわれながらも、なお、人は、誰かに自分の存在を認められたい、注目されたい、また、誰かの役に立ちたい、誰かを幸せにしたいという気持ちを持っているものである。
「私は寂しかったのです」
「私はひとりでいるのがいやでした」
「私は生活を共にする人がほしかったのです」
「私は私を必要とする人がほしかったのです」
「私は私のことを心にかけてくれる人がほしかったのです」
「私には、強い母性本能があったのだと思います。亡くなった夫は、いっときも私なしには生きていけない人でした。まるで子供みたいな人でした。私は、私がなくては生きていけない人がほしかったのです。」
こうした言葉は一人暮らしの生活の寂しさ、そして、なぜ再婚したのかをよく現しているといえよう。"(68ページ)
*打算も入って
"老人たちの中には、打算的な結婚をするものも少なくない。例えば
「もっと、健康的な環境が欲しくて結婚しました」
「家事や食事の世話をしてくれる人がほしくて結婚しました」
「私には力仕事などできませんので、男手がほしくて結婚しました」
「落ちついた家庭がほしくて結婚しました」
「老人ホームの生活にはあきあきしました。女というものは、たとえとしをとっても、自分の自由になる台所がほしいものです」
「ベッドを整えたり、衣類のことなど女のしごとです。かんづめのおかずにはもうあきあきしました。妻は、家事や料理など十分にやってくれています」
などという言葉もきかれた。"(74ページ)
*似た者夫婦
"我が国にも「似た者夫婦」という言葉がある。それは「夫婦はその性質・趣味などが相似るということ。また、性質・趣味などが似ている夫婦」(『広辞苑』)ということである。
似た者夫婦はアメリカでも同じなのだろうか。
コネチカット調査によると、夫婦はお互いに人種、宗教、教育程度、社会階層、人生観などの点で似ているところが少なくなかったという。
そして、マッケーン教授によれば、こうした傾向は、ひとり、老人の結婚に限らず、若い人の結婚についても言えることであり、また、恋愛結婚についても、打算的な結婚についても、同様に言えることであるという。"(77ページ)
↑↑↑なるべく自分と近しい相手を探すこと。これは婚活での相手探しにおいても、確かな目安となるでしょう。
特に熟年婚活ともなると、生活を大きく変えなければならないような相手は避けた方が良さそう。
*成功した老婚の基準とは
この本で述べられている六つの基準のうち、私が特に大事だと思ったのが以下の2点です。
"夫婦がお互いには、相手を心から誇りに思っていること
(中略)相手の不平不満をここぞとばかりにぶちまけるのではなく、相手をほめる、場合によっては、のろけるということは、結婚がうまくいっていることを示すものであろう。"(85ページ)
↑↑↑この基準の中で、特に重要だと感じるのは「のろけ合う』ということ。要はお互いに「他者に対して、相手を自慢し、誉めそやす」こと。これは相手の自尊心を大いに満たすのと同時に、口に出す事で相手に対する愛情を強化する事になり、良い事づくめだと思います。
今、お相手がいる方は大いにのろけ、自慢して下さい!!幸せな出会いはのろけ合う事から、始まります。
"夫婦が互いに、思いやりを示していること
注意しなければ何気なく見すごしてしまうようなことも、結婚がうまくいっているかどうかを測る重要なモノサシである。
(中略)妻のためにスウェーターを持ってきてやる夫、妻の話に耳を傾けている夫、妻に疲れないかと声をかけている夫、妻が答えられないでいると助けてやる夫、妻の膝かけをなおしてやる夫、いずれもほほえましいばかりの心配りである。(中略)相手をいたわり、安心させ、慰めようという努力が見られる限り、結婚はうまくいっていると言えよう。(86ページ)
↑↑↑この本では、もっぱら夫が妻にかける優しい態度だけを例にしています。妻から夫への記述は一切ありません。これは極めて象徴的です。
つまりは、夫に尽くさせろと言う事です。
良い結婚生活を送りたければ、夫に世話を焼いてもらい、尽くしてもらうように仕向けて下さい。
*持ち家と再婚の成否
"(前略)住宅を持っていたからといって、再婚が必ずしもうまくいっているというわけのものでもない。むしろ、夫婦のうちいずれか一方しか持ち家を持っていない場合には、これをきれいさっぱり処分して、新居で新生活をスタートさせた方がうまくいっているものの割合がはるかに多い。"(167ページ)
*老婚を成功させる秘訣とは
"古くからの知り合いであること
(前略)最初の出会いから結婚までの期間の長い方のグループに、結婚生活がうまくいっているものの割合の多いことが知られるのである。"(218ページ)
"友人や親類が老婚に賛成してくれているということ
友人や親類や子供の賛成を得、祝福を受けて結婚したものには、結婚生活のうまくいっている例が多い。"(220ページ)
"老後の役割変化にうまく適応できているということ
としをとるということは、いろいろな変化に出会うということである。それは家族構成上の変化であったり、社会的、環境的な変化であったりする。(中略)老齢期における各種の役割の後退、喪失にうまく適応している夫婦は結婚生活もうまくいっているものが多いということが知られているのである。"(221ページ)
"収入が十分にあるということ
収入と結婚の成否との関連で重要なこと(中略)、それは、財布を一つにしているか、別にしているかということである。すなわち、二人の収入をあわせて使い、財産は持っていてもそれはいざというときのためにとっておき、最後には双方の子供たちにやることにしているという老夫婦には、結婚生活のうまくいっているものが多かった。"(226ページ)
子供達の同意を得て、2人の新しい愛の巣を確保する。お互いの友人達の賛同も、もちろん大事。お金の事はよくよく話し合って、誰がどう管理するか決めておくこと.......やらなければならない事は若い時の結婚よりも、多いかも知れません。
しかし、年齢を重ねてもなお異性に選ばれ得る対象であるという事は、今まで頑張って生きていた証。自分を磨き続けて来た者のみが享受出来る「特権」です。
恋愛エリートと言えるのではないでしょうか。
残りの人生を共に過ごす、愛すべきパートナーを見つけるのは大変な努力が必要ですが、出会い活動をたくさん重ねて、実り豊かな老後を送りたいものです。
他人の暮らしが羨ましくて仕方のない人は、パリジェンヌの生き方を参考にしてみよう 。
「パリジェンヌも大変だな.......」
世界中が憧れるパリジェンヌたるもの、どこの国の女性よりも自由で洗練されていなければならない。そんなプレッシャーに耐え、それを楽しみつつ生きているという印象です。
決して、日本の女性と比べて楽という訳ではなく、むしろ大変な事もある。
ただ、乗り越える強さをパリという土地が与えてくれるのではないでしょうか。
『"結婚"をやめたパリジェンヌたち』(酒巻洋子 著、産業編集センター、2019)で、著者は生き方の多様化路線をひた走る、パリジェンヌの実情を書いています。
*個人主義な国、フランス
"カップルは結婚以外に事実婚、パックスと言った多様な形態がすでに社会的に認知されているフランスながら、特にいい年をした女性が独身となると、まだまだ偏見があるのが事実、この「個人主義なフランス」にあっても、だ。" (23ページ)
"女性誌『フェミナ』(1901~1914年)に掲載された記事を見ると、当時の「老嬢」のイメージが分かる。
「決して老嬢で残ってはいけません。おかしな者、グロテスクな存在、男のからかいの的、女の冷笑の的でいてはなりません。つまり、誰にも愛されなかった女、誰も欲しがらなかった女、誰にも求められなかった女です。(中略)要するに社会の屑です」(ベル・エポックのフランスにおけるブルジョワ女性)
散々な言われようである。"(28ページ)
"他人のお節介にはミッテラン元大統領ごとく、「それで?」とやり返すことができたとしても、家族からの言葉には悩まされるパリジェンヌも多いのだ。思いのままに生きているように見えるパリジェンヌたちにとっても、自分の家族は大切なもの。失望させたくないと言う気持ちがあって当然だろう。" (33ページ)
↑↑↑パートナーのいない女性に対する蔑視は、昔ほどではないといえ、フランスでも根強いと言うのが現実!
パリジェンヌを巡っての雑誌やエッセイのオシャレな演出を鵜呑みにしてはいけません(><)
*パリジェンヌの現実ってこんなもの。そして我々は.......
" 男女平等のイメージがあるフランス、世界男女格差指数は2017年で11位である。フルタイムの賃金に換算すると、2015年の統計で女性は男性よりも18.5%少ない給与となっており、男女の待遇は決して平等ではない。
そして、仕事を持つ夫婦で1日の家事にかける時間は、女性が平均3.26時間、男性が平均2時間だそう(2010年統計値)。外で働いているにもかかわらず、女性は男性よりも家事をするのがフランスでも当たり前なのだ。
ちなみに日本の状況を見てみると、家事時間は有配偶者で男性が平均49分、女性が平均4時間55分を費やしていると言う(2016年統計値)。
女性は専業主婦が含まれているから時間も長いのだろうけど、男性の短さにはびっくり。2015年の賃金格差は25.7% 。世界男女格差指数は2017年で114位というのも納得である。" (85ページ)
"女性が独り身になった場合、カップルの時よりも平均20%も生活レベルが落ちると言う。いまだに男女で賃金格差がある現状を考えれば当たり前だ。"(96ページ)
↑↑↑日本よりは、ちょっとマシと言う程度。とはいえ、やはりフランスの女性は頑張っているし、お手本なのは事実。
*分かち合うということ
パリジェンヌには独身を楽しんでいる人も多けど、常に独りでいたいわけではありません。みんなと過ごし、楽しみを分かち合う生活も、とても大切にしているようです。
"そもそも食事をすることにフランス人は分かち合いの精神を求める。本書で出て来るパリジェンヌたちが口を揃えて言うのは、「レストランには独りで行かない」ということ。"(139ページ)
"ごく普通の日常生活でも、フランス人は他人と気軽に話をする。道を尋ねられたり、電車の乗り換え方法を聞かれたりするのは頻繁だし、電車の中でふと目が合った人と笑顔を交わすこともある。ストライキなどで被害を受けた者同士となった時には、一致団結、不平を言い合うこともある。
個人主義のフランス人と言えども、いや、個人主義だからこそ他人と何かを分かち合うことが必要なのだろう。"(140ページ)
*結局、パリジェンヌも愛する人が欲しいけど、その形は人それぞれ
"「独りでいることも好きだけれど、分かち合うことも好き。私にとって恋をすることは、自分に素直になれること。純粋に愛する人がいることで、自分と素直に向き合うことができ、自分自身との関係をうまく築くことができると思う」"(144ページ)
"個人主義で自分の快楽を追求し、そもそも制度自体に懐疑的であるフランス人は、今までも伝統的な規範を壊してきたし、今でも壊し続けているのだと思う。なぜならば、社会一般的に言われる幸せの形は、自分のものであるとは限らないからだ。(中略)
独身で不幸な人がいれば、幸福な人もいる。結婚して幸福な人がいれば、不幸な人もいるように。個人の幸せは、属するカテゴリーで決まるものではない。"(151ページ)
↑↑↑人生において、お手本や規範を持たないのは厳しい生き方を選ぶと言う事です。
どんな生き方も選べる自由をパリジェンヌも、我々日本人も持っています。
ぐっどうぃる博士は、「女性は男性の自由を邪魔しない魅力を備えるべき」と、説いています。
https://u-rennai.jp/contents/course/734/
そして今の世の中において、対男性.......彼氏や結婚相手だけにこの魅力を行使するのは非常にもったいないことです。
家族や友人、周りの人などあらゆる個人の自由を邪魔することなく、生き方の多様性を認める事が出来る、極めて汎用性が高い魅力と言えましょう。
多様性を認め合う、現代の共生社会において「自由を邪魔しない魅力」はますます重要なものになるでしょう。
結婚・家族関係の学者が結婚相談所をやってみたよ。
『婚活コンシェルジュ』(野々山 久也 著、ミネルヴァ書房、2014)は家族社会学の研究者である著者が、自ら仲人業に乗り出した顛末と考察を交えて書いた、婚活の学術書です。
"「定年後、仲人業をやってみようと思っているよ」と、担当しているゼミ生たちに語っても、肯定的な反応はまったく得られなかった。" (まえがきⅰ)
著者が専門としている「家族社会学」では、かねてから婚前過程の研究が非常に盛んであると言います。
この学問には、「結婚の安定性」についての予測と関連する命題群があります。
例えば「同質性の命題」とは、以下のような内容です。
"⑴「二人の社会経済的地位の相違が小さければ小さいほど」
⑵「二人の知性の差が小さければ小さいほど」
⑶「二人の年齢差が小さければ小さいほど」
⑷「二人の教育レベルの差が小さければ小さいほど」
⑸「二人の初婚年齢が高ければ高いほど」
⑹「二人の文化の同質性(人種や宗教や民族など)が大きければ大きいほど」
⑺「二人が婚前によく知り合っていればいるほど」
それぞれ「離婚の生じる可能性は小さい」という命題が存在している。" (10ページ)
これは相手を選ぶ際のざっくりとしたチェック事項として、使えそうです。
*結婚に向かうまでの「三つの段階」
また、結婚に至るまで、段階をふむのが望ましいという理論があります。
それが「婚前ダイアッド形成」。
ちなみに「ダイアッド」とは二者関係または相互関係と言う意味です。
*類似性確認の段階
"まずデート開始の段階は、たがいが双方について類似している部分を確認しあう「類似性確認の段階」である。" (16ページ)
"趣味、関心、価値観、人格など、何でも語り合って、理解しあえる部分が多ければ多いほど、課題達成に到達したことになる。" (16ページ)
*親密性確認の段階
"つぎの段階は、たがいに親密であることを確認しあう「親密性確認の段階」である。"
"話しやすさ、やさしさ、かかわりの満足感、肯定感など双方の認知に加えて、手と手を握りあうことができたり、寄り添って座ることができたり、さらにすすめば軽くキスすることもできたりすることが課題達成ということになる。" (16ページ)
類似性の段階が不十分なまま、親密性を求めてホテルに行ってしまい、交際が途絶えると言うこともよくある話です。
ひとつひとつ段階を踏んでいくという事が大事。
*自己開示の段階
"そして、つぎの三段階目は、さらに課題達成のレベルがあがる。
それはたがいの「自己開示の段階」である。
この課題達成は、類似性確認の段階におけるような語りあいではない。
それは多くの場合、自慢話の真逆であって、たいていは語りたくない、あるいは語れば、二人の関係が途絶えてしまうかもしれない不安に思っているような自らの内密な事情を、たがいに信頼して明らかにするという課題達成である。" (17ページ)
どの課題も完全達成などあり得ないので、この後も持続していくことになります。
*結婚相談サービス業態の三つの類型
経済産業省により、マッチングサービスは三つの業態に分類されています。
「データマッチング型サービス」、「インターネット型サービス」、そして「仲人・結婚相談型サービス」の三類型です。
*データマッチング型サービスの問題点
"たいていの場合、二年間から三年間という契約期間を定めているので、婚約ないし成婚にいたらない場合には、金銭的な大きな負担感が残るといってよい。
この型のサービスでの会員同士の成婚率が経済産業省のデータ(すなわち暫定成婚率)では、男性の場合八・八パーセント、女性の場合一二・一パーセントであることを考えると、ひじょうに多く人びと、というよりは、ほとんどの人びとが二年間ほどの契約期間の期限切れで大きな金銭的負担感を感じていることになる。" (34ページ)
*インターネット型サービスの問題点とは
".......コミニュケーション能力としての文章力のレベルやネット上での相手への配慮が貧弱であれば、出会うことも叶わない。
さらに、出会えて交際にいたっても、たとえば投資マンションの購入をすすめるデート商法など、婚活サイト悪用の被害に遭わないとも限らない。" (35ページ)
*仲人・結婚相談型サービスの問題点とは
".......仲人、すなわち仲介してくれる担当者は、応対上手な、大変世話好きで親切なカリスマ的中高年の女性が多い、といわれている。
ただし、その「仲人さん」あるいは「先生」といわれる仲介者との相性がよくないと、まったく婚活に気乗りしないことになって、早晩「中途解約」という結果になってしまう。
あるいは積極的に婚活する気になれず、「寝たきり会員」という結果になってしまったりする。" (37ページ)
どのサービスが自分に一番合っているのかを十分に吟味した上で、婚活を始めないとお金や時間の無駄遣いになってしまいますね。
*婚活には第三者のサポートが不可欠
"成婚という目標達成にいたるためにはだれしも、婚活の開始の段階ではなく、見合いにおける不安や悩み、さらには交際の進展につれての不安や悩みを親身に聴いてくれて、的確なアドバイスをしてくれる第三者、すなわち個別的に婚活サポートをしてくれる専門の婚活コンシェルジュの存在が不可欠である。" (p.98)
著者は、この本では一貫して「婚活には第三者のサポートが不可欠」と説いています。
確かに婚活においては、例えばケースワーカーのような、適正なアドバイスが出来る専門家の養成が必要だと感じます。
*良縁の定義とは
相性とは、互いに相応しい人間へと成長するように育んでいこうとする性向である、と著者は言います。
出会えたこと自体が「縁」。
そしてお互いの類似点・共通点を確認しながら、共有し、育んでいくことこそが「良縁」だという事です。
平成の「恋愛のカリスマ」が令和日本に問う、究極の恋愛メソッド
『振り向いてくれない彼に1ミリも迫らないで恋に落とす本』(ぐっどうぃる博士 著、SBクリエイティブ)の著者の名言として「どんなに頑張っても、自分の事を好きにならない異性がいると分かった時から、本当のモテが始まる」と言うのがあります。私自身、この境地に達する事が出来たのは最近の事です。
この当たり前過ぎる事実を、事実としてはっきり認められるようになってから、私はやっと効率の良い恋愛が出来るようになりました。
最小限の努力で、最大限の成果.......自分の欲しいタイプの異性と、すんなりお付き合いが出来るようになったのです。
この本は、決してモテない訳ではないのに、今ひとつ思ったような成果が出ない女性、そんな恋愛難民に陥った女性にお勧めしたい本です。
"彼が何を考えているのかを知るには、できるだけ正確に彼の情報を集め、それをもとに、彼の視点で物語をつくってみるのです。" (No.170)
↑↑↑これが著者の提唱する恋愛メソッドの中で最重要であると同時に、一番難解な手法です。
なぜなら、女性が好きな男性を見つめて、その目に写っている画像はピンク色を帯び、ハートが散りばめられているから。
彼の全部が、素敵に見えますし、頭もクラクラしているから、正確に彼を見積る事が難しくなってしまうのです。
全く興味のない男性ならピンクのハートフィルターがないので、とても正確に見積る事が出来るのに.......。
著者であるぐっどうぃる博士の主催する恋愛ユニバーシティ(以下、恋ユニ)には、「みんなに相談」と言うコンテンツがあって、一般ユーザーが質問者に対して、恋愛についてのアドバイスが出来ます。
そのコメントしているユーザーの中には、自分の恋愛が順調とは言えない方も、混じっていらっしゃいます。それなのに、有益なコメントが出来ている事が多い。それは上記のような理由からです。
"相手の心を知りたいのなら、彼の心の中に入ってみること。そうして、「彼から見たあなた」を想像するように肝に銘じましょう。" (No.224)
↑↑↑どうしても「彼は私の事をこんな風に思ってくれならいいなー♥」と言う私情・私感が入ってしまうのが恋愛。ですが一旦それは置いておき、「その辺にいる男性」を見ている目線.......冷静な目線に戻して彼を見る必要があります。
キャバクラ嬢がモテるのは、見た目や接客態度だけではなく、お客様である男性をクールに見積る事が出来ているから。
大好きな彼を「自分に利益をもたらしてくれる(はずの・予定の)対象」として、醒めた目線で見る時間を、徐々に増やしていく。
"圧倒的に面倒で、したくない行為である「男性が女性を振る」というとき、彼はおよそ次の4つのどれかを考えています。
パターン1彼女の存在が重すぎる。肩の荷を下ろしたい
パターン2自分の夢を達成するのに、彼女の存在が邪魔
パターン3彼女とつき合う理由がない。時間や労力の無駄
パターン4ほかに好きな人ができたので、邪魔になった" (No.259)
↑↑↑この4つの失恋パターン及びその詳細は、今ラブラブ中の方でも、必ず目を通して頭に叩き込んで頂きたいです。本ではそのひとつひとつについて、詳しく書かれています。
例えば、「パターン1彼女の存在が重すぎる」でしたら、以下のような例を上げて説明しています。
"具体的には「もっと会ってほしい」「もっとお金を出してほしい」「背すじをピンと伸ばして歩いてほしい」「定職に就いてほしい」「男性なら女性を家まで送るべき」「食器の洗い方が間違っている」「トイレのフタを閉めてほしい」「話し合いに応じてほしい」「勝手に転職しないでほしい」「誰かと遊ぶときは事前に教えてほしい」「私が欲しいものを言わなくてもわかってほしい」「もっとやせてほしい」… …などなどです。" (No.270)
↑↑↑思い当たる事はありませんか?「あるある」と思ったら要注意です。
とにかく、どんな事があっても、絶対振られないように振る舞う事が大事。最適限、それだけ気をつけていれば、大抵の恋愛はなんとかなります。
"とりわけ、パチンコ、ギャンブル、萌え系アニメなど、あまり共感を得られないものを彼が好きなら、それにあなたが興味を持ち、理解して、はまっていけば、彼の心をつかむチャンスが得られます。ほかの女性と差をつけることになるでしょう。" (No.1596)
↑↑↑これも極めて著者らしいアイディア。一般的に女性が苦手とするジャンルを受け入れ、興味を持ち、さらにやってみてハマる。こんな女性はレアなので、彼の心を掴みやすくなるのです。
"会話の最後には彼の話を心底理解し、完全に彼の考えに影響され、彼と同じ価値観になったというところで会話を終えます。" (No.1640)
↑↑↑これについて私は「自分より頭の良い男性と付き合いなさい」と言う「裏解釈」をしています。自分より頭が良く、優れている男性に対し、女性は自然にこのような態度になるからです。
"恋愛関係において、正義や道理などは無意味なのです。正義や道理を重視する人ほど、恋愛に苦しむでしょう。" (No.2426)
↑↑↑まだ彼の心を掴む前なのに馬脚を現し、疎まれてしまう女性達に対する戒めです。「私のLINEは未読なのに、SNSにはコメントしてるんだね」「誕生日、忘れてたでしょ」など、正義や道理を振りかざして自滅してしまわないように。要望・要求は彼の心をがっちりと掴み、好きにさせてから。
"いろいろな恋愛映画やドラマを見ていると、さまざまな演出を思いつきます。その演出をこれまで述べてきた駆け引きの中に織り交ぜるのです。" (No.2754)
"恋愛というのは、男性にとってもロマンチックなものです。歌をつくりたくなったり、夜に星を見ながら泣いてしまったりするのは、男性も同じです。あなたが作る物語は、あくまでも彼目線のドラマであり、恋愛映画であることを覚えておいて下さい。" (No.2714)
↑↑↑駆け引きや、感情コントロールももちろん大事ですが、先述したように著者は恋愛において「シナリオを作る事」を重要視しています。彼の心を動かし、感動させる演出や言葉を考えては密かにストックしておきましょう。恋する女性は、女優になるのです。
修道院、Love
大学では、試験シーズン突入です。
熟・女子大生の私もまた、同様に試験に取り組んでいますが、大好きな「心理学」の試験の出来が思わしくなくて、ちょっと落ち込んでいます。
教科の中でも、食物・被服・住居については、私にとってはわりと既知の領域。
若い頃通っていた大学では食物を学び、大好きなお洋服の販売員をしていた事もあります。その時、繊維の種類やお洗濯の方法は実践から学びました。また、二級建築士でもあり、インテリアコーディネーター試験にも合格しております。
なので、用語なども記憶の片隅にあり、取っ掛かり易い。
ですが、「心理学」や、これから本格的に取り組もうと考えている「社会福祉」は全く未知の領域.......。
本当に分からない事だらけですが、その分面白く、授業は格段に楽しいです!
もう、私のお目目、キラキラしていると思います(当社比)。他のクラスメイトの方が若さ由来のお目目キラキラ度は格段に勝っておりますが、あくまでも当社比ね。
そんな試験シーズン途中ですが、かねてから『キリスト教概論』で教鞭を取られていらっしゃるKシスターのご案内で、大学構内にある修道院の見学に行ってまいりました。
私にとって修道院は憧れの聖地。
「清く正しく美しく」と言うのは宝塚ですが、私にとっての修道院は清く、質素で清楚なイメージ。
シンプルで美しい修道服に身を包んだシスター達が神様に祈りを捧げる姿を、是非見てみたいと思っていました。
修道院の横には、シスター達の老人ホームも併設されていて、車椅子のシスターが入口に佇んでおりました。なんとも、平和な雰囲気。
建物は大学同様、ここもピンク色に塗られていて、『女の園』感があります。
チャペルは二つ、ありました。
一つは公のチャペル。普通にここで日頃のミサが行われているようです。
ステンドグラスは天地創造を現しているそうです。シスターはここでオルガンを弾いているとか。食堂にはKシスター私物のグランドピアノもありました。
私達の大先輩である事はもとより、アメリカでも3年間哲学を学び、ピアノも弾けるKシスター.......知性と教養と優しさ、そして茶目っ気たっぷりの、素敵な女性です。
もう一つ奥の院と言うべき、小さなチャペルもあります。ここは『サン・ダミアンの十字架』を模した十字架が掛かっていました。
小ぶりで品の良いチャペルです。静謐な感じがして、ここはとても気に入りました。
その奥には歴代のシスター達が眠る、納骨堂がありました。
懐かしそうに名前を読み上げて思い出を語るKシスター。安らかで神聖な時間が流れていました。
聖なる女の園を見学させて頂き、心の安らぎを感じました。この大学に入って本当に良かったです。