日々、幸せ感じ上手。

いつまでも可愛くいたい、アラフィフ熟女子の日記です。

他人の暮らしが羨ましくて仕方のない人は、パリジェンヌの生き方を参考にしてみよう 。

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「パリジェンヌも大変だな.......」


世界中が憧れるパリジェンヌたるもの、どこの国の女性よりも自由で洗練されていなければならない。そんなプレッシャーに耐え、それを楽しみつつ生きているという印象です。


決して、日本の女性と比べて楽という訳ではなく、むしろ大変な事もある。


ただ、乗り越える強さをパリという土地が与えてくれるのではないでしょうか。


『"結婚"をやめたパリジェンヌたち』(酒巻洋子 著、産業編集センター、2019)で、著者は生き方の多様化路線をひた走る、パリジェンヌの実情を書いています。


個人主義な国、フランス


"カップルは結婚以外に事実婚、パックスと言った多様な形態がすでに社会的に認知されているフランスながら、特にいい年をした女性が独身となると、まだまだ偏見があるのが事実、この「個人主義なフランス」にあっても、だ。" (23ページ)


"女性誌『フェミナ』(1901~1914年)に掲載された記事を見ると、当時の「老嬢」のイメージが分かる。


「決して老嬢で残ってはいけません。おかしな者、グロテスクな存在、男のからかいの的、女の冷笑の的でいてはなりません。つまり、誰にも愛されなかった女、誰も欲しがらなかった女、誰にも求められなかった女です。(中略)要するに社会の屑です」(ベル・エポックのフランスにおけるブルジョワ女性)


 散々な言われようである。"(28ページ)


"他人のお節介にはミッテラン元大統領ごとく、「それで?」とやり返すことができたとしても、家族からの言葉には悩まされるパリジェンヌも多いのだ。思いのままに生きているように見えるパリジェンヌたちにとっても、自分の家族は大切なもの。失望させたくないと言う気持ちがあって当然だろう。" (33ページ)


↑↑↑パートナーのいない女性に対する蔑視は、昔ほどではないといえ、フランスでも根強いと言うのが現実!


パリジェンヌを巡っての雑誌やエッセイのオシャレな演出を鵜呑みにしてはいけません(><)

 

*パリジェンヌの現実ってこんなもの。そして我々は.......


" 男女平等のイメージがあるフランス、世界男女格差指数は2017年で11位である。フルタイムの賃金に換算すると、2015年の統計で女性は男性よりも18.5%少ない給与となっており、男女の待遇は決して平等ではない。


そして、仕事を持つ夫婦で1日の家事にかける時間は、女性が平均3.26時間、男性が平均2時間だそう(2010年統計値)。外で働いているにもかかわらず、女性は男性よりも家事をするのがフランスでも当たり前なのだ。


ちなみに日本の状況を見てみると、家事時間は有配偶者で男性が平均49分、女性が平均4時間55分を費やしていると言う(2016年統計値)。


女性は専業主婦が含まれているから時間も長いのだろうけど、男性の短さにはびっくり。2015年の賃金格差は25.7% 。世界男女格差指数は2017年で114位というのも納得である。" (85ページ)


"女性が独り身になった場合、カップルの時よりも平均20%も生活レベルが落ちると言う。いまだに男女で賃金格差がある現状を考えれば当たり前だ。"(96ページ)


↑↑↑日本よりは、ちょっとマシと言う程度。とはいえ、やはりフランスの女性は頑張っているし、お手本なのは事実。


*分かち合うということ

 

パリジェンヌには独身を楽しんでいる人も多けど、常に独りでいたいわけではありません。みんなと過ごし、楽しみを分かち合う生活も、とても大切にしているようです。


"そもそも食事をすることにフランス人は分かち合いの精神を求める。本書で出て来るパリジェンヌたちが口を揃えて言うのは、「レストランには独りで行かない」ということ。"(139ページ)


"ごく普通の日常生活でも、フランス人は他人と気軽に話をする。道を尋ねられたり、電車の乗り換え方法を聞かれたりするのは頻繁だし、電車の中でふと目が合った人と笑顔を交わすこともある。ストライキなどで被害を受けた者同士となった時には、一致団結、不平を言い合うこともある。


 個人主義のフランス人と言えども、いや、個人主義だからこそ他人と何かを分かち合うことが必要なのだろう。"(140ページ)


*結局、パリジェンヌも愛する人が欲しいけど、その形は人それぞれ


"「独りでいることも好きだけれど、分かち合うことも好き。私にとって恋をすることは、自分に素直になれること。純粋に愛する人がいることで、自分と素直に向き合うことができ、自分自身との関係をうまく築くことができると思う」"(144ページ)


"個人主義で自分の快楽を追求し、そもそも制度自体に懐疑的であるフランス人は、今までも伝統的な規範を壊してきたし、今でも壊し続けているのだと思う。なぜならば、社会一般的に言われる幸せの形は、自分のものであるとは限らないからだ。(中略)


 独身で不幸な人がいれば、幸福な人もいる。結婚して幸福な人がいれば、不幸な人もいるように。個人の幸せは、属するカテゴリーで決まるものではない。"(151ページ)


↑↑↑人生において、お手本や規範を持たないのは厳しい生き方を選ぶと言う事です。


どんな生き方も選べる自由をパリジェンヌも、我々日本人も持っています。


ぐっどうぃる博士は、「女性は男性の自由を邪魔しない魅力を備えるべき」と、説いています。


https://u-rennai.jp/contents/course/734/


そして今の世の中において、対男性.......彼氏や結婚相手だけにこの魅力を行使するのは非常にもったいないことです。

 

家族や友人、周りの人などあらゆる個人の自由を邪魔することなく、生き方の多様性を認める事が出来る、極めて汎用性が高い魅力と言えましょう。

 

 多様性を認め合う、現代の共生社会において「自由を邪魔しない魅力」はますます重要なものになるでしょう。